最近30度を超える日が続いていますね。
外に出るだけで汗が噴き出し、移動中や訪問先でも「暑いですね~」が合言葉になってきました。
この時期、障がいのある方の生活を支援している障がい者相談支援専門員の皆さんにとっても、気になるのが「熱中症」です。
障がいのある方の中には、体調の異変をうまく言葉にできない方、暑さに対して鈍感な方、また冷房や水分補給に消極的な方も多くいらっしゃいます。
だからこそ、相談支援の立場から「熱中症リスクをどう下げていくか?」を考えることが大切です。
今回は、相談支援専門員の視点から、「熱中症予防」のポイントや、実際の支援に取り入れられるヒントをまとめてみました。
熱中症というと、外で働く人や運動中の人がなるイメージが強いかもしれません。
でも実際には、室内でじっとしている方でも、発症することがあります。
特に障がいのある方の場合、以下のような背景があるとリスクが高まります。
・暑さや喉の渇きを感じにくい(感覚過敏や鈍麻)
・「暑い」と自分で訴えられない、または我慢してしまう
・冷房を嫌がる、苦手な感覚がある
・支援がない時間帯に体調管理が難しい
・飲み物に制限がある(嚥下障害・糖尿病など)
また、精神疾患や発達障がいのある方の中には、体調の変化に無自覚だったり、生活の中で暑さ対策の優先度が下がってしまったりする方もいらっしゃいます。
モニタリングの際、つい生活面や就労、金銭管理などの項目に目がいきがちですが、
夏場は「暑さ対策・体調管理」も意識的に聞き取ってみましょう。
・「冷房は使っていますか?」
・「水分はこまめにとれていますか?」
・「最近、体調崩したりしていませんか?」
など、具体的な質問で引き出すと安心です。
支援者も多忙な時期ですが、生活に直結するリスクとして、熱中症を支援計画に反映するのも有効です。
「水分をとってくださいね」と言っても、なかなか実行に移せない方もいます。
理由はさまざまですが、味が嫌だったり、飲むこと自体に関心が持てなかったり、支援者の声かけがないと忘れてしまう方もいます。
そんな時は、
・本人の好みを聞いて、好きな飲み物を選ぶ(ジュース・麦茶など)
・ストローやペットボトル用キャップを使って飲みやすくする
・「○時になったら飲もう」とタイミングを決める
など、その人に合った方法で“水分摂取の習慣化”を支援することがポイントです。
発達障がいのある方など、冷房の風や音、温度差が苦手という方もいます。
エアコンを避けてしまい、結果的に熱中症リスクが高くなることも。
そんな場合は、
・扇風機やサーキュレーターで風向きや音を調整
・冷房の風が直接当たらない位置に移動
・部屋の換気・遮光カーテンを活用して室温を管理
などの感覚的な配慮を含んだ支援を、家族や事業所と一緒に考えていくのが大切です。
一人暮らしの方や家族が日中不在の方は、体調異変に気づかれるまで時間がかかる傾向にあります。
・事業所や訪問支援と連携して「日々の声かけ」のルール化
・LINEや電話で「水分飲みましたか?」の定時チェック
・支援者が立ち寄るタイミングで体調や室温の確認
など、“孤立させない仕組み”をつくることが命を守る支援につながります。
このブログを読んでいる支援員の皆さんも、真夏の移動や業務でかなりの疲労が溜まっているはず。
「ちょっとフラフラするけど、あと1件だけ」「暑くてもマスクしてなきゃ…」なんて無理をしていませんか?
水分補給、帽子や日傘、休憩時間の確保。
支援者が元気でいることも、利用者さんへの安全な支援につながると考えてくださいね。
熱中症は、ほんの少しの気づきと、周囲の連携で防げる命の危機です。
障がいのある方は、自分で対策をとるのが難しい場面も多いため、相談支援専門員の“観察力”と“つなぐ力”が、これまで以上に大切になります。
「暑くなってきたけど、大丈夫かな?」
そんな何気ない声かけが、大きな事故を防ぐきっかけになるかもしれません。
今年の夏も、支援者も利用者も、元気に乗り切れますように🌻
ぜひ、支援会議や関係機関との打ち合わせでも、「熱中症対策」について共有してみてくださいね。
・利用者さんと一緒に「夏の生活チェックリスト」をつくる
・冷たい飲み物や塩分補給グッズを紹介するミニカードを作る
・モニタリング記録に「室温」「飲水状況」の欄を追加する
小さな工夫が、大きな安全につながります。
この夏も、安全・安心な支援を心がけていきましょう!